河原と神社
昨日は、夕方もさんぽした。
石投げでは、ジィが手渡す石が待ちきれなくて、じぶんでさがしたり、手渡す石が小さいと、大っきな石をつかみ取って投げこんで、水が跳ねかえってじぶんの顔や体に当たるのを喜んでいた。
そして、川岸を立ち去るとき、浮石がゴロゴロしているところだから、いつもはジィに抱っこされて行くのだか、その時はじぶんで歩くと、ジィの手を振りほどいて降りてひとりで歩いた。
フラフラとよろけながらも上手にバランスをとって10mほどを歩き切った。
その先にある自然石を組んで作った階段も単独登頂に挑戦。
危険を感じてジィがゆっちゅの手を掴んだ途端、カンシャクをおこして反り返り、一瞬ヒヤリとした。
ジィの家からのさんぽのときは、最後はいつも神社になる。
その神社の歴史は古く、周りは樹木に囲まれていて、古木も多い、周囲は300mぐらいはあるだろうか。
例によって鳥居をくぐる、もちろんゆっちゅは儀礼をわすれない。
その日は、手水舎で手を清めてから抱っこで参道をまっすぐ拝殿に向かった。ゆっちゅは、こわがるそぶりを見せなかった。
抱っこのままで鈴を鳴らしてお参りした。
おとなしく抱っこされているので、そのまま家に帰ろうと拝殿の横を通って裏に回ったところで、ゆっちゅは降り立った。
そして拝殿の背後にある四つの建物やお稲荷様の鳥居、落雷をうけた御神木、歯の供養碑など、しめ縄が張ってあるところを、しめ縄を確認してから、柏手をうって「にょんにょん」とじゅもんを唱えながらお辞儀をしてまわった。
ほとんどじぶんの足で走り歩いた。
段差が小さい階段では自力で降りようと試みて、いくつか成功した。
歯の供養碑では、おもむろにそれまで一度も足を踏み入れたことがなかった後背地に向かって、ゆっちゅは歩みを進めた。
そこは、人が立ち入るようには整備されていない。
落葉樹が比較的多く数十本生えている。落ち葉が堆積してふかふかの絨毯を歩くようで足下が不安定なうえ、小枝があちこちに落ちていて足にかかって歩きにくい。
ゆっちゅがつまずきそうで心配だったが、うかつに手を出すとカンシャク玉が破裂するので、様子を見ながらついていって、どうにか道がついたところへ誘導した。
その日の夕方のさんぽで、ゆっちゅは今までになく積極性を見せた。