雨の中のさんぽ

今日は久しぶりに小雨の中、青いポンチョに赤いスパイダーマンの帽子をかぶって、さんぽに行った。

昨日、一人で集中して歩いていたので、雨の中でも結構な距離を歩くのではないかと、期待しながら出かけた。

外で遊ぶのが大好きなゆっちゅだから、一日中家の中にいると、ふさぎの虫に取り憑かれて、取り扱いがたいそう面倒なことになる。

そこで、多少濡れても雨の中の散歩を決行することにしたのである。

以前は、雨の中のさんぽは抱っこをせがんでばかりで、傘をさしながらの抱っこでは長く歩き回ることはできなかった。

そうなると、ゆっちゅのエネルギー消費がわずかなため、うっぷんが溜まって、わがままになりぐずることも多く、対応に苦慮していた。

 

今回は、ゆっちゅの前日の長距離歩行があったので、期待した。

前回の雨のさんぽよりも、歩きに自信が出てきたのか、しっかりした足取りで歩きはじめたが、しばらくするとポンチョが蒸れて嫌なのか、抱っこをせがんできた。

 

そこで「ジィは、傘を差しているから、ゆっちゅを抱っこしては遠くまで行けないよ。がんばって歩こう」と繰り返し言って諭しても、聞き分けようとしなかった。

仕方なく抱っこしたら、もっと先に行くのだと、言い出した。

しかし、抱っこして、来た道を戻りはじめた。

ゆっちゅは駄々をこねだした。

しかし、それを無視して歩いた。

ゆっちゅは観念したのか、おとなしくなった。

そこで、下におろし、同じことを言って諭した。

「ジィは、傘を差しているから、ゆっちゅを抱っこしては遠くまで行けないよ。がんばって歩こう」

そしたら、ゆっちゅはおとなしく一人で歩きだした。

そして、来る時に一人で歩いてきた道を、一人で歩いて家まで戻った。