イニシアティブ
近ごろ、さんぽをしているときのルールと言えば、抱っこされている時は、行き先をジィが決め、ゆっちゅが行きたいところがある場合は、自分で歩くというものである。
それのためもあって、昨日のさんぽでは、1時間半から2時間近くかかった。
お天気もよく、湿度が低かったとはいえ、炎天下の中、なかなか家に帰ろうとはしなかった。
防災の日ということもあり、自治会ごとに訓練の催しがあり、ゆっちゅのいるところでは、河川近くにテントを張り、ケーブルTVの撮影クルーも来ていて、盛大にやっていた。
ゆっちゅも関心があると見えて、付かず離れずの距離を保って遠巻きに眺めていた。
そのうち、退屈して河原に降りる石段を抱っこして降り、刈り整えられた葦原のちょっとした坂を繰り返し上り下りして、葦の切り株に足を取られそうになりながら、うまくバランスを取って歩き、降りてきた石段をジィの手を借りながら勢いよく上まで登り切って、満足そうにしていた。
道路に上がって、抱っこを求めてきたので、家の方角へ向かった。
途中、いつもの畑のところで抱っこを降りて、作物をゆび指し確認し、石段の登りも、手すりにつかまり自力で上がる、登り切って再び、防災訓練の人混みの方へ歩き出し、家から遠ざかる。
人混みに近づくと抱っこし、遠ざかると地に降り、あちこちうろうろしながら、同じ道を2周したところで、歩みを先に進めた。
ゆっちゅはよく通る道を、一人で歩いて行く。いつもの風車と戯れ、いつもの遊園地で遊んだ後、傍の石段を、ジィの手を借りながらも、元気よく上まで駆け上がるように登った。
そこからは、また抱っことなり、路地裏の細い道を通り、ゆっちゅの家へ向かう通りに出た。
足を家の方角に向けると、抱っこから降り、家と反対方向へと歩き出した。
自治会の集会所の前にある、全長1メートル大の、チェーンソーで丸太から切り出したクワガタとカブトムシをゆび指し確認し、大好きな桜の木がある坂道を、一人で下り降りた辺りで、さすがのゆっちゅもエネルギーが枯渇したのだろう、そこからは、おとなしく抱っこして帰路に着いた。
ゆっちゅは、朝飯前のさんぽを終えて、家に入るなり、奥へかけて行った。
ゆっちゅは、ご飯を食べ終えて昼ごろにジィの家にやってきて、1時間ほどプール遊びをしてから、3時間ちょっとお昼寝をした。
ゆっちゅはタフだが、やせっぽちだ。