両足同時連続ジャンプ

今日のゆっちゅは、1時間半のさんぽのほとんどを自分の足で過ごした。

スタートしてからは、昨日と同様、家のベランダの下の駐車場で遊んだ。

車止めの上に、自力で上がれるようになって喜んだ。

アスファルトから剥がれた小石を摘んで集めながら、盛んに何かしゃべっていた。

聞き取れるのは「イシ」という語ぐらいで、あと音の違いから7〜8語をくらい使って、何か石の研究でもしているかのような話ぶりだ。

また、両足同時ジャンプを4〜5回連続して出来るようになって得意になってやっていた。

ようやく場所を変える気になって、駐車場から移動しはじめる。

いつもの坂道を、ときどき両足ジャンプを織り交ぜながら、煙突とすだれ、窓をゆび指して名称の確認をして下り降り、別の道に出た。

そこで、どっちへ行くか迷ったと見えて、抱っこしてきた。

しかし、すぐ決まったと見えて、降りで一人で歩き出した。

いつもの階段を降り、いつもの畑に行き、野菜のチェックした後で、次の目的地が定まらず、また抱っこしてきた。

久しぶりに風車がある通りを進み行くと、風で回る風車を見て、抱っこから降りた。

そこに、久しぶりにお父さんとさんぽしていた、同い年の女の子がやって来た。

その子は、よくジィに駆け寄ってきて抱きついてくるのだが、それを見て、以前ゆっちゅがヤキモチを焼いてスネたことがあったことを思い出した。

今日も、その子がジィに抱きついてきた。

その子を抱きかかえながら、ゆっちゅの様子を見ていた。

一瞬戸惑ったように見えたが、近づいてきて、数をかぞえたり、おしゃべりを始めたり、ジャンプをしたりと、パフォーマンスが始まった。

それを見て、その子のお父さんが「少年らしい顔つきになりましたね」などと褒めるものだから、ゆっちゅも調子に乗ったようだ。

少し遊んでから、さよならして近くの遊園地で遊んだ。

しばらくぶりで、「へのへのもへじ」を書いたら、ゆっちゅも、マネして「ヘノヘノ」とつぶやきながら、地面に描いていた。

そのあと、地面の砂を集めて長いこと遊んだ。

「お家に帰ろう」と何度も誘いかけたが、一向に帰るそぶりを見せない。

その時ちょうどいい具合に、ごみ収集車がやって来た。

ゆっちゅに声をかけると、砂遊びをやめて遊園地から出てきた。

これ幸いと、空き缶を回収して行くごみ収集車のあとを、ゆっちゅを抱き抱えて追いかけた。

3つめ集積所で、係の人が空き缶を収集車に放り込んでいる最中に、何を思ったのか、いきなりジィの頰に平手打ちをしてきた。

そのあと、空き缶を圧縮する様を、何か恐ろしいものでも見るように緊張した面持ちで見ていた。