シナプスの刈り込み
イヤイヤ期の多くは、2歳〜3歳に訪れると言われている。
受精後17週で、大脳の神経細胞150億個の基本構造はほぼ完成するらしい。
そして生後1歳~3歳、大脳は外界の刺激を受けて、ニューロンとシナプスのネットワークを広げて行く。
しかし、始めは接続は錯綜し複雑化してしまうそうだ。
150億の細胞がそれぞれいくつものシナプスを伸ばし他の神経細胞に繋がって行くわけだから、その複雑さたるや、想像を絶するものがある。
錯綜し複雑に絡み合ったネットワークでは電気信号が重複して伝わったり、遠回りして送られたりすることもあろう。
適切に最短距離で、しかも正確に運動神経へ伝達されるように、神経細胞の廃棄も含めて脳細胞どうしの接続が精査されてゆくのだろう。
それを「シナプスの刈り込み」と呼ぶらしい。
自閉症や注意欠陥多動性障害(ADHD)などの発達障害はこのシナプスの刈り込み過程に原因があると言われている。
人類の進化のなかで大きなターニングポイントである言語の獲得は、そうした過程のなかでなされるわけだ。
ゆっちゅは今まさにその渦中にいるわけだ。