自分で「イヤイヤ期」と言う

ゆっちゅの新たなマイブームは、ジャンプだ。

コンクリートでできている、高さ30センチ巾10センチほどの田んぼの畦から飛び降りるのにハマっている。

まだ、ジィの手を離そうとはしないが、時々はひとりで飛ぼうという意欲は見せる。

ママの話では、その成果は水泳教室では見られるそうだ。

 

最近のゆっちゅには、ひとりでやろうとする傾向が現れてきている。

今までは手を貸していたことを拒絶したり、ひとりでやろうとしていたところに手を差し出したりすると怒り出したり、ひとりでやろうとして怖気付いてしまったことに癇癪を起こすことが目立つようになってきた。

今まさに、ジャンプがそうなのだ。

 

「ゆっちゅは、イヤイヤ期だから」と、わがままを言うゆっちゅに向かって、叔母ちゃんが言った言葉を聞き取るとすぐに「イヤイヤキ  イヤイヤキ」と、ゆっちゅは言った。

言葉の意味はまだわからないと思うが、自分が言われていることはわかっているような感じだった。

ゆっちゅが、コミュニケーションが取れた時によくやる小躍りをしながら唱えていたから、そう判断するのだが。

近頃のゆっちゅは、自分に話しかけられる言葉を聞き分けようとし、同じように発音しようとする。

ゆっちゅは、日本語の音韻は大体聞き取るようになったのではないかと思う。

あとは、大人たちが使う言葉が指し示しているものが何かを特定して行くことと、それと並行して、大人たちの意図、コンテクストすなわち文脈を読み解いていかなければならない。

こう言った傾向は、それこそ「イヤイヤ期」に入って自分から何かをやろうとする傾向が強まってくるのと歩調を合わせるように顕著になってきたように思える。

だから、ゆっちゅが何かに意識を集中しているときに大人が話しかけたりすると、今ゆっちゅは言葉がかなり分かるようになっているから、話しかけられると無意識に言葉に反応してしまい、当面集中している意識が乱されるので、泣いたり怒ったりするように思う。

他の子に付きまとわれたり、邪魔をされたりすると、攻撃的になるのも同様であるように思う。

イヤイヤ期の自我形成の段階では、自立しようとする、すなわち大人と同じことをしようとする意欲が高まると同時に、不安も感じ、とてもナイーブになっていると思われる。

 

周囲の大人は、ゆっちゅが一つ一つ自分に自信が持てるようになるのを、温かく見守ってやるのが一番だと思う。