ボクの足

最近のゆっちゅの歩き方に特徴的な歩き方がある。

足を踏み出すとき、つま先を地にこすりつけるようにして地面のデコボコをつま先でなぞって、引っかかってバランスが崩れても予想していたかのように態勢を立て直すのを楽しんで歩くという歩き方である。

予期せず引っかかって転びそうになっても、体勢を立て直してから、転びそうになったことを復習するように「おっとっとっと」言いながらよろけて見せたり、わざと尻もちをついて見せたりする。

そして、サッカーして遊ぶときにはボールを蹴る直前に小刻みに足踏みをして、タイミングを見計らって蹴る動作をするようになった。

はじめは左足のトーキックだけだったが、「右足でも蹴ってみな」と言ったら、すぐ右足で蹴ってみたがうまく当たらなかった。

数日経ってからも右足で蹴ることを忘れずにいて積極的に右足キックを試み、二、三日したら結構うまくヒットするようになった。

うまく当たったときは、「速い」とか「強い」と声をかけてやっていたら、かなり強力なシュートをするようになってきたので、そろそろ家の中でのサッカーは禁止にしなくてはならなくなってきた。

そして、今日は直径25cmぐらいのゴム製のサッカーボールを自分で抱えもってさんぽに出かけた。

道路に出てすぐ蹴ろうとしたので、「道路はカーカーが来るから、河原に行ってやろう」と言うと、ボールをジィに預け、「よーいドン」で走りはじめた。

途中、寄り道もしないで、ほぼ河原にまっしぐらに向かった。

河原では、ボールを蹴ってよく走りまわった。

そのうち、ボールを蹴る研究のようなことをはじめた。

右足を軸にして片脚で立ったまま、左足を宙に浮かして二、三回蹴る動作をする。

そして、ボールから離れている距離を徐々につめて行ってボールをキック

するという行為を熱心にやりはじめた。

目前のボールを無意識に蹴るのとは違って、明らかに自分の足を意識して動かしている行為であった。