「お仕事 くるよー」

これもユーチューブで学んだようだが、ダンプカーや救急車などの「働らくクルマ」を説明する映像からゆっちゅなりに理解して、「お仕事」という言葉を使うようになった。

それぞれのクルマが担っている役割を果たすことを映像では「お仕事」と言っているのだろうとジィは想像しているが、定かではない。

「消防車さん お仕事 くるよー」

「ごみ収集車さん お仕事 くるよー」

と言いながらゆっちゅは、一台ずつクルマの向きを全て前方にむけて横列にそろえてゆくという遊びをする。

ゆっちゅのミニカーは今や50台近くに及ぶ。

 

「お仕事」という言葉を、ゆっちゅはかなり早くから使っていた。

パパが不在の時に「パパは?」と聞くと「パパ お仕事」と言っていた。

ママが仕事に行く際にも「ママはお仕事だよ」と言うと、泣いて後追いすることもなくガラス越しにバイバイしながら見送っていた。

「お仕事」という言葉はゆっちゅを聞き分けのいい子にしていた。

その言葉を今、ゆっちゅはクルマ遊びの中で使っている。

また「くるよー」という言葉は、ゆっちゅと道を歩いていてクルマが近づいて来たとき「クルマが来るから端っこに行こう」と言うと、「端っこ 端っこ」と言いながらゆっちゅは道の端に移動するから、自分のところにやって来てその姿を見せるというような意味では理解していると思われる。

「お仕事 くるよー」いう文は、仕事がないところに仕事の依頼がくるというのが常識的な受け取りかただが、ゆっちゅにとって仕事という言葉が身近にいるべき人が不在であることを意味しているとすると、ゆっちゅが待ち望むものが現れるという意味合いも出てくる。

果たしてゆっちゅはどんな意味で言っているのか、謎!