脳内は今?
ジィに向かって駆け込んできて、抱きつく最後の一歩で飛び、自分の身体を宙に浮かせる遊びに興じている。
ビニールプールや浴槽でやる、脚を鞭のようにしならせて振り下ろし足の裏で水面を叩くと同じように、丈の高い草を踏みつける行為をする。
地面や床、仰向けになっているジィの腹の上で、宙に上がるジャンピングというよりは両足で地を踏みつけ叩くストンピングをよくやる。
以上、ゆっちゅの大脳皮質の運動領野への出力信号が活発化しているという具体的な例だ。
ゆっちゅが何か、自由であることを楽しんでいるように見える瞬間だ。
言葉数も増え、しゃべっている時間も長くなってきたことから考えると、ゆっちゅの運動性言語中枢・ブローカ野が活発になり始めたのだろう。
そして、知覚性言語中枢・ウェルニッケ野から、主に聴覚系と視覚系からくる大量の信号がまとめられて送られてくるにちがいない。
ゆっちゅが言葉を覚えようとするとき、ジィの顔、とくに口元を注視する。
そして、時々ジィの目を見て、笑みを浮かべることがある。
ゆっちゅが何かをつかんだ時の表情だ。