2019-10-01から1ヶ月間の記事一覧

近代的自我

近代的自我が、近代的工業化社会と一心同体とものであるというようなことを論じている本を読んだ。 言いかえれば、今日の高度に科学技術が発達した社会で生きてゆくには、それにふさわしい自分の意識を持つ人でなくてはならない、ということらしい。 早い話…

やーだー

言葉を使うときは、立ち停まるか、抱っこをする。 自分から歩きたいと思って歩いているときは、言葉を発することは少ない。 簡潔に言うと、今のゆっちゅには、そのような傾向がみられる。 同じ場所を何度か歩くと、初めは多かった言葉数も少なくなり、抱っこ…

身体知

学習は、行動することと切り離すことができないということが、ゆっちゅを見ているとよくわかる。 一緒に歩いていて、いつも驚かされるのが、障害物を回避するときの仕方である。 よそ見している歩いているゆっちゅが、そのまま進んで行くと、少し突き出した…

日常と非日常

しばらくの間、さんぽコースを固定していたところ、ゆっちゅとの間に不思議と会話らしきものが成立するようになった。 例えば、踏切に行こうと言うと「カンカン」とか「カンカン いこう」などと言うようになり、行くと電柱を数えたり、枕木を固定する石を数…

台風のツメ跡

台風で水をかぶった河川敷の風景は一変した。草木はなぎ倒され、流木があちこちに打ち上げられている。 台風が来る直前に刈り整えられた草っ原だけは、水が引いた後も以前と変わらず青々としている。 それが、まだダムの放流が続いているため茶色く濁った水…

言葉を使う

さんぽコースを固定してから、点と線だったさんぽが、移動中は抱っこでナンバープレートの文字と数字の読み聞かせとゆっちゅが盛んに話しかけてくるようになったので、その相づちを打つのに忙しくなった。 ゆっちゅが抱っこから降りて遊ぶ場所が、点から面に…

テレビにパンチ

二日前のことである。 ラグビーのサモア戦にみんなが夢中になって、誰も自分をかまってくれないことに腹を立てたゆっちゅは、遊んでいたプラスチックのクルマのおもちゃを持って、つかつかとテレビに近づいて画面をガツンガツンと殴打した。 正義は勝つ、で…

わがままを言う

わがままをいうことが、自分との関係で物事を知ろうとしていることであると考えるなら、イヤイヤ期の子どもは、まさしく自我形成の途上にあると言えよう。 外界からの感覚情報に対して行動を取ろうとしたり、自らが無意識におこす運動によって送られてくる運…

シナプスの刈り込み

イヤイヤ期の多くは、2歳〜3歳に訪れると言われている。 受精後17週で、大脳の神経細胞150億個の基本構造はほぼ完成するらしい。 そして生後1歳~3歳、大脳は外界の刺激を受けて、ニューロンとシナプスのネットワークを広げて行く。 しかし、始めは接続は…

文字を読む

水曜日の朝のさんぽは、歩いている人もあまりなく、新築の家の壁に釘を打ち付ける音が、乾いた空気を伝ってきていた。 閑静な住宅街の道を歩きながら、例によって車のナンバープレートを読みあげながら歩いていると、突然「ハ」と声がして、ゆっちゅが平仮名…

暗がりのさんぽ

水泳教室から戻ってきてから夕方の5時頃にさんぽに出た。 秋の彼岸も過ぎると、日が暮れるのが早いのには驚くほどだ。 川に石を投げ入れるのと、鉄橋の下を通って鉄橋をしたから観察するさんぽコースだ。 近ごろは草っ原をジィと走ることも恒例となりつつあ…

自主性の芽

最近のさんぽで発見したことが、二つある。 一つは、行き先を言葉で伝えると、自分で歩かず抱っこしてくる。 もちろん、さんぽコースは、ここのところ固定しているので、次に行く所をゆっちゅが予想しているということも考えられないわけではない。 しかし、…

慣例となったさんぽコース

この頃、さんぽ中のゆっちゅは抱っこすることが多くなった。 コースが固定していることと関係しているのだろうか。 まず最初に行くところは、家の近くの踏切だ。 「ふみきりにいこう」。 高台になっているので、見晴らしがいい。 抱っこから降ろすと、ゆっち…