2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

空に吸われし65(歳)の心

朝起きて、今日のブログに書くべき記事が、思いつかなかったので、いつもより早くランニングに出た。 曇り空だったが、冷んやりとした空気を肌に感じながら、ブログの内容をあれこれ探した。 雲は形がはっきりせず、漫然と重なりあって空を覆っていた。 やは…

待つこと

ゆっちゅが二十歳になるまで、ジィの寿命が続くかどうかはわからない。 ゆっちゅがどんな大人になるのか、大いに楽しみではある。 あと何年生きられるか、それは誰とてわかりはしない。 はやく成長してほしいと思うと、ついゆっちゅの相手が面倒に思うことも…

ゆっちゅとジィの住むまち

ゆっちゅとジィが住んでいるのは、山と川に挟まれたところにできた町だ。 二つある鉄道駅の周辺で飲食関係の商いを営む家が多く、家々が密集して立っている辺りが比較的平坦である。 住む人がいなくなった家は駐車場へと、次から次へと増殖している。 そこか…

日記

朝、目が覚めたとき雨が降っていた。5時、小雨の中、日課にしているランニングに出た。走り終えるころ、雨が上がった。 ジィは毎日ランニングすることで心身のバランスを調節するのだ。 自分の身体をコントロールするのは難しいことだが、毎日欠かさずやるこ…

遊園地と河川敷

ゆっちゅは人工的なものにも自然のものにも関心を示します。 毎日のさんぽは約1時間、そのうち10分前後を遊園地で過ごす。 遊園地といっても、20メート四方の小さなもので、中央にすべり台が1つとその周りにベンチが3つと植え込みが2ヶ所、水飲み場があ…

地縁の神

ゆっちゅは、ジィにとって地縁の神様です。 ふたりでさんぽしていると、散歩しているお年寄りの方や、犬を連れている人や、ゆっちゅと同じくらいの子を持つお父さんお母さんたちと知り合いになることが増えました。 ゆっちゅは、犬を怖がりません。 ジィの家…

三つ子の魂百まで

「三つ子の魂百まで」という言葉がある。 人間として生きて行くための身体面と知的な面における基礎的な能力は3歳までにつくられる、ということなのだろう。 2歳ころの「イヤイヤ期」を自我形成の初期段階とみれば、パソコンでいうところの基本ソフトが設…

ボクの手

その日は、一緒にクレヨンで絵を製作した。それが壁に貼られた。次の日は叔母ちゃんとママと協働製作した。それもまた、貼られた。 何度もそれらの絵を見てゆっちゅは、嬉しそうな顔をした。 そんな日の晩、一緒にお風呂に入っていたとき、ゆっちゅが自分の…

自我と意識と言葉

ゆっちゅを見ていると、意識が「同じ」という作用であることがよくわかる。 ゆっちゅは、何度も何度も同じことを繰り返す。 手で触ったものは、比較的記憶に残るようだ。舐めようとするものは、とくに関心が強いものだ。 時を変え場所を変えて、同じもの、似…

石の神様

このところ、ゆっちゅの興味は石にある。 自分の身体ぐらいある、地の神を祀った石の神様「堅牢地神」や道祖神が、さんぽの道沿いにいくつもある。 ゆっちゅは、神社で手をたたいておじぎをすることを知っているので、ジィがこれは神様だよと教えると、拍手…

意識と言葉

重さ約1350グラム、身体全体の約2%程度の重量の脳が消費するエネルギーは、1日に身体全体で消費するエネルギーの約20%を占めるという。四六時中働いていれば、それも当然かもしれない。 人間の脳は、起きている時と眠っている時と、消費するエネルギーは同…

「同じ」と「違う」

ゆっちゅが今、一生懸命使おうとしていることばは、ゆっちゅにとってもジィにとっても、「同じ」ものでなければなりません。 もちろん、ママやパパ、ばぁばや叔母ちゃんと「同じ」ものでもなければなりません。 やがては、日本語を使う人々と「同じ」ものに…

ものの名をおぼえる

何かといえば、ゆっちゅはゆびをつきだしては「コレ」と言って、物の名前を求めることが、この1日2日で急激に多くなりました。 目に移るものは手当たり次第といった感じです。自分で発音できることばは、以前と変わらず、それほどありません。 なんと言うか…

学ぶはマネブ

ゆっちゅが離乳食を食べ始めたころ、歯みがきをさせようとしても、なかなかしようとしませんでした。 無理強いしても良いことはあるまいと思い、しばらく放置しておきました。 ひとり歩きするようになって、家の中をあっちこっち歩き回るようになったころ、…

耳は世界への窓

五月になって、ゆっちゅは水泳教室に通いはじめました。 ママの報告によると、水を恐れずプールに飛び込むことができたようです。 また、室内の気になるものを指さしては、質問を連発して、指導員が驚いていたらしい。 そういえば、確かに、これまで周囲の動…

言葉を使う

感覚神経と運動神経とが連係するシステムは、人類を含め動物が、外界の状況を把握して適切な行動をとりながら、自己の生存を確保するための、動物としての本質的な生理的機能です。 行動が適切であってもなくても、感覚を通してフィードバックされ、行動は強…

サクラ

ゆっちゅは、ひとりで歩けるようになってからも、抱っこしてほしいときは両腕をさしあげて「こっち」とか「まっまぁ」といいます。 お気に入りの場所にくると身をよじって降りる意思を示します。 草木が茂る場所、砂や小石があるところ、水の流れているとこ…

一人でできるもん

ゆっちゅは、近頃、近くの遊園地から家に戻る途中にある石段を手すりにつかまりながらひとりで昇れるようになりました。 ひとりで登り切ったときの満足した顔は、良いものでした。 初めは、数を教えようと思い、さんぽコースにある石段をゆっちゅを抱っこし…

遊びが天職

遊びをせんとや生まれけむ 戯(たわぶ)れせんとや生まれけん 遊ぶ子供の声きけば 我が身さえこそ動(ゆる)がるれ これは、平安時代末期、後白河法皇が編集した『梁塵秘抄』にある当時の歌謡のひとつです。 遊ぶことは、子どもの仕事。本気で遊ぶから心から笑い…

純粋な感覚

ゆっちゅは、生まれて8ヶ月を過ぎた夏にジィの家から500メートルほどのところに、引っ越して来ました。 そばに大きな川が流れていて、その土手の道をベビーカーにのせて、よくさんぽをしました。 ときどきベビーカーから下ろし、川のそばまで行って、水の流…

思い出

ゆっちゅのジィは、無職です。だから、さんぽは、だいじな任務です。でも、いっしょにいるとおもしろいことを発見します。 はじめは、風にふかれるのをよろこんでいました。夏が近づくころですから、ゆっちゅはまだ1才になる前です。 近くの大きな橋の下に…

はじめまして

ゆっちゅは、1歳7ヶ月になる男子です。 ジィの初孫です。ゆっちゅとジィは、毎日9:30から1時間ほどさんぽをします。 「ぃこっか」という発声からはじまり、「こっち、こっち」と行き先は、ゆっちゅが指示します。 ゆっちゅの言葉でほかに理解できるものは、…