2019-12-01から1ヶ月間の記事一覧

自我の成長

脳の神経細胞は、末梢神経を介して押し寄せてくる外界の差異の嵐を、言葉を使って同一化の原則に基づいて情報処理してゆく。 言葉を習得するに際しては、感覚受容と習慣の果たす役割が大きい。 複雑に結びついた脳神経網がシナプスの刈り込みによって整備が…

イヤイヤとコンテクスト横断

ゆっちゅのイヤイヤを見ていると、コンテクスト(文脈)の横断を試みているように思える。 さまざまなコンテクスト(文脈)を読み継なぐことができるのは、事物が自然界に属することからくる性質と、事物が人間世界で流通することで帯びる象徴的な意味も同時に担…

「ゆっけ」は「ゆっちゅ」

ジィの家のトイレの扉の横の壁に、一本の青いクレヨンで描いた線がある。 家のそこここに絵を描きまくった時期に、ゆっちゅが描いたものだ。 しばらく前から、その線をゆび指して「だれ かいた」と、ゆっちゅが言っていたことに、今になって気づいた。 そし…

強情っぱりなゆっちゅに、手こずるジィ

一昨々日のさんぽでゆっちゅは、今までになく長く激しく泣いて暴れた。 何が気に障ったのか、ジィには察しがつかなかった。 ここ数日ずっと続いている、ゆっちゅのお気に入りのコースを辿っていて、ジィがゆっちゅの求める何かをしなかったことが原因らしい…

コミュニケーションとダブルバインド

コミュニケーションは、コンテクスト(文脈)を前提として成立する。 単に言葉を話すというのでは、通り一遍の言葉の往来があるだけで、「意味」のある会話にはならない。 今自分がどのような状況に置かれていて、どのような行動を求められているかがわかるこ…

コンテクスト横断能力

ゆっちゅにとって、コンテクストは一定ではない。 水泳教室のときは、そこでやるべきことがあり、英語で遊ぼう教室のときは、そこでまたやるべきことがある。 ジィとのさんぽのときは、そのときでまたやることがある。 「やるべきこと」と言っても、まだ幼い…

第二次的学習

ゲームとは、勝負、または勝敗を決めることをいうが、そこには守るべきルールがある。 サッカーにおいては、手を使ってはいけないことのルールがあるし、バスケットボールでは、ボールを持って移動してよい歩数が定められている。 勝敗を競い合うスポーツは…

「反復学習」のコンテクスト〜言葉

今のゆっちゅにとっての反復学習の最たるものは、言葉である。 さんぽの前半は、ほぼ一定のコースをたどり、後半は、ゆっちゅの希望に沿って行くが、目下の興味は棒を使った土掘りみたいなことをしている。 どうも「中」の研究、内と外との違いを調べている…

「道具的回避」の学習コンテクスト〜行動

言葉は、人間にとって最も基本的な道具である。 言葉が分かるか否かは、人の行動に決定的な影響を及ぼす。 ゆっちゅはさんぽ中、交差点に差しかかると、立ち止まって車が来ないのを確認して「オッケー」と言ってから踏みだす。 また、道を歩いていて、車のエ…

「道具的報酬」の学習コンテクスト〜足

足は、ゆっちゅが手に次いで関心を持った身体部位だ。 足の意識を持ち始めると間もなく、ゆっちゅは電柱やカーブミラーの支柱、橋脚、門柱、家の柱を見ると「アシ」と盛んに呼称するようになった。 ゆっちゅの言う「アシ」は、いずれも上に何らかの物あって…