体験的理解

今日のさんぽで、ゆっちゅに新たに「きぃっ」「ぁっぱー」「ぇちゅー」という言葉が加わっているのに気がついた。「木」「葉っぱ」「電柱」を指して言ったように、ジィは思った。

さんぽコースの途中に、一反ほどの田んぼがある。二、三日前に田植えがされた。

田植えが始まる前の水が張られたころから、夜、ゆっちゅを送って家に帰るときに、そばを通ると、カエルの鳴き声が、高速道路の車の騒音に負けないくらいに、大音量で響いてくる。

さんぽの時、その田んぼをのぞくことにしている。今日は二回めだ。

ゆっちゅが興味を持っている風なのだ。水面から顔を出している苗をゆび指していたから。

まだ、カエルの姿は確認できない。

 

ところで、新たに関心の対象となってきたものに「窓」がある。

初めは、ジィの家の風呂場の窓だった。今でも、いっしょに風呂に入ると、10回以上はゆびを指して、言葉を要求する。そのとき、必ず、いっしゃに室内乾燥機が入っていた天井の網のかかった通気口と、その下に横に渡した物干し用の二本のステンレスのパイプをゆび指して、名前を確認する。それから、そのとき、壁を叩いて確認していたことも、今書きながら思い出した。

一部の扉は、すでに自分で開けて通り抜ける。

もしかすると、壁と窓と扉は、相前後して、ゆっちゅの関心を引いていたのかもしれない。

そして最近、さんぽの途中にある家々の窓や外壁を頻繁にゆび指したり触ったりするやうになっていた。

ということは、じぶんが中にいるときと外にいるときの違いを通して、窓と壁と扉を理解したということになるが。

ゆっちゅ、いつの間に!お主、やるなぁ!