言葉でチャッチボール
ゆっちゅは、今イヤイヤ期の最中にあると思われる。
ゆっちゅは、これからやることを言葉で伝えると、ある程度は理解して行動を起こす。
大人の言葉をかなり理解していることは間違いない。
また、自分の思わくと大人の思わくが食い違うと癇癪を起こすようなので、ゆっちゅは「ジブン」を感じ意識していると思われる。
イヤイヤ期とは自我の発芽時期のことと言ってよかろう。
この時期は、コミュニケーションの発信能力を開発する段階にあると考えられる。
問題は言葉に頼ることができないというところだ。
だから、ゆっちゅの「想い」を、周囲の大人が状況から判断するほかない。
ここで大切になるのが、習慣というものである。
いつものこの時間、いつものこの場所、いつもやっていることが何か、それを知っていることが、ゆっちゅの「想い」を知る手がかりになる。
ゆっちゅが、いつもと違う事をしようとしたら、制止せず安全を確保しながら、本人の意思に任せて行動させる。
自発性を損なわないようにするのがよかろう。
学習効果が最も上がるのは、達成感である。
大人の思わくで、危険を回避しようとして思いとどまらせたり、先回りして無難に結果だけ与えることは避けた方がいい。
言葉については、ゆっちゅに、言葉を押し付けるのではなく、ゆっちゅが求めている「ことば」を差し出してやることが重要なことであるように思う。
ゆっちゅはまだ「ハシラ」という言葉が言えない。
ジィが理解している「柱」とゆっちゅの「アシ」には重なり合う部分はかなりあると思われる。
しかし、ゆっちゅにはラ行音の舌先を上顎に着けて出す発音がまだ難しいようだ。
だから「クルクル」も「クゥクゥ」と表記した方が、ゆっちゅの発音に近い。
ゆっちゅは自分が使える言葉で間に合わせて使っていると思われる。
ゆっちゅの中で起こる新たな「想い」は行動に向かわせる。
そこに「ことば」があれば、ゆっちゅの行動に変化を促すことができる。
そんな言葉を投げかけ、ゆっちゅと言葉のチャッチボールをしたい。