サイクリング

サイクリング、3日目。

夕方、川沿いを、下流に向け走行。

ゆっちゅ、慣れてきたものと見え、見るもの聞くもの、ありったけの言葉をしゃべって実況放送の程。

最初に鉄橋をくぐる時、ちょうど頭上を電車が通過する。ゆっちゅ、嬌声を発する。

大きな川に合流する中流の川に架かる橋を渡る所に来たとき、その橋を渡って行く路線バスを発見し、報告するゆっちゅ。

そのとき、橋の上流にある鉄橋を電車が渡っていった。

橋を渡り、また、大きな川沿いの土手道に差し掛かったところで、ゆっちゅのお気に入りのクロネコの宅配車とすれ違う。ゆっちゅ、絶叫。

すれ違ってすぐに、大きな川に架かる大きな橋を対岸から救急車がサイレンを鳴らして渡ってくる。ゆっちゅ、感激。

次の大きな橋を渡り、ジィは「下り坂、最高」、ゆっちゅは神妙に黙す。

戻りの道は、線路沿いを走る。あまり電車が走っていない時間のようで、姿が見えない。

しばらく走ると、釣り堀場があり、サギが20~30羽いる。線路と池の間の道を行くと、電線にサギが止まっているのが見えた。折しも電車がやってきて、サギは鷹揚に電線から飛び立った。サギの大きさに、ゆっちゅは見惚れていた。

家に戻るための最後の橋を渡ると、さんぽでよく目にする風景に、ゆっちゅの実況放送が再び始まった。